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Y S D Yamada Noriaki Structural Design Office
山田憲明構造設計事務所
扇ガ谷の家
所在地 神奈川県鎌倉市
建築設計者 堀部安嗣建築設計事務所
構造設計者 山田憲明構造設計事務所
山田憲明 赤阪健太郎
施工者 デライトフル(木工事 永田木材)
建物規模 延床面積 235.49㎡
階数 地上2階
主要用途 専用住宅
主要構造 W
竣工 2020年
掲載 新建築住宅特集2020年7月号
蓄熱体兼耐力壁柱の分散配置による
大開口と水平耐力の両立
3つの正方形ブロックが中庭を取り囲む平面計画において、中庭に面する各外壁部分には、日射取得による蓄熱と自然換気のための大開口が必要とされる一方、建物の桁行方向の水平力を負担できる耐力要素の配置が不可欠である。
この相反する課題に対して、潜熱蓄熱材と構造用面材を張った小幅の壁柱を蓄熱体兼耐力要素とし、これを各ブロックの外壁面に対して垂直方向に分散配置することで解決している。
無論、単独の面材耐力壁では面外方向の水平力を負担し得ないが、各ブロック同士が45度の角度を持って連結される構成を活かし、中央部の水平力は両翼部に、逆に両翼部の水平力は中央部のブロックに負担させるという相互で補完し合う関係を構築することで、大開口と水平耐力を両立させている。
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