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Y S D Yamada Noriaki Structural Design Office
山田憲明構造設計事務所
司化成工業つくばテクニカルセンター
所在地 茨城県つくばみらい市
建築主 司化成工業
建築設計者 吉松秀樹+アーキプロ
構造設計者 山田憲明構造設計事務所
山田憲明 杉本将基
施工者 常盤建設
建物規模 延床面積 328.96㎡
階数 地上1階
主要用途 事務所、研究所
主要構造 W+S、直接基礎
竣工 2016年
掲載 新建築2017年3月号
鉄構技術2019年3月号
レシプロカル構造による構造用合板の格子梁
規格の構造用合板だけで最大10.4m×10.4mの大空間を架け渡した。
単板の直交積層接着によって製造され、薄く幅広の形状を持つ構造用合板は、曲げやそれに伴う横座屈に弱くせん断に強いという力学的特性を持つ。単材では長スパンを架け渡せないため、レシプロカル(相持ち)構造による網代文様の格子梁を採用し、正方形プランに対して荷重を2方向に均等に流している。
12mm厚の構造用合板を5枚貼り合わせた梁ユニットを、受材とビスによる標準的なT字型接合を用いることで、落とし込みながらの簡易な組み立を可能にしている。
各梁ユニットは、負担応力の大きさに応じて幅を変えることでコストダウンと空間的な変化を狙っている。
主に鉛直力と地震力を負担する風車状に配置した室内の合板耐力壁と、主に風圧力を負担する外周に配置した細いマリオン柱との組み合わせによって、自由度の高いプランと外部への開放性を実現している。
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