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南小国町役場

 

所在地    熊本県阿蘇郡南小国町

建築主    南小国町

建築設計者  仙田満+環境デザイン研究所

構造設計者  山田憲明構造設計事務所

       山田憲明 蒲池健

施工者    橋本建設 

建物規模   延床面積 2404.12㎡

       階数   地上2階

主要用途   庁舎

主要構造   W+RC+S、直接基礎、地盤改良

竣工     2015年

掲載     新建築2015年11月号

       建築技術2016年3月号

       LIVE ENERGY

       ヤマダの木構造

受賞     第14回木の建築賞 木の建築大賞

       平成27年度熊本県産材利用

        大型施設コンクール 熊本県賞

小国杉の大径丸太材を活かした架構

 

 熊本県でも屈指の林業地域である南小国町で調達される太く長いスギ材を素材のまま活かした構造を旨としている。このため1,000m2以内に鉄筋コンクリート造防火壁を設け,構造材を化粧現しにしやすい一般木造にしている。また、ほとんどの木材は先行分離発注により調達している。

 執務棟の屋根構造には太い製材を用い、梁間方向に2.7m間隔に配置した和小屋と洋小屋を融合させた三角トラス梁を、桁行方向に流した平行弦トラス梁で支える構成にすることで柱位置を限定させて、平面のフレキシビリティーを確保している.更に現地の技術を活かして直径30 ~ 40cmの磨き丸太を柱として用い、柱脚部の掘立柱,頭部の貫・挿肘木とでモーメント抵抗させる木造ラーメンで地震力を負担させ、耐力壁のない開放的な執務空間を実現している。

 対角約16mの半八角形平面を持つ議場棟では、元口径40cm、長さ12mの磨き丸太を下弦材に使った登りトラス梁を放射配置し、別棟区画の鉄筋コンクリート造から持ち出した棟部トップライト部の三角管状鉄骨立体トラスでその中心部を支えることで、採光計画と融合した構造空間を実現している。

執務棟の構造システム.jpg
大会議室構造システム.jpg
架構詳細図.jpg
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